「幸せって感情で優しくなれる
君が僕に隠れるほど寒い日だったとしても」
スキマスイッチの『冬の口笛』のメロディーがすき。
冷たい空気のなかでふと手にするほっこりした幸福感て、こんな音かも。
* * *
少し前の話題だけれど、2005年のグッドデザイン賞で、
プラマイゼロ株式会社の加湿器が選ばれていました。
この製品を見たのはもっと以前なのだけど、
色や艶、ユーモアのあるまあるい形に心惹かれてました。
このプラマイゼロのサイトや製品デザインの方向性がすきで、
今はコーヒーメーカーが現実的にほしい。
上品な質感と余分なものを削ぎ落としたシンプルさ、
奇抜ではないのに見た瞬間心に残るデザイン。
そういえば、無印良品のデザインもすきなので、
どこか通じるところがあるなぁと思っていたら、
同じ深澤直人さんが手がけているようで納得。
(無印では壁掛け式CDプレイヤーのデザインですね)
無印は、たいしたお料理もできないくせにオーブンレンジを持っていますが、
インターフェイス部分に「おお、これは」と惚れ込んで以来、
ずっとお気に入りの家電です。
パッケージがどれも、お洒落で可愛らしい
ロクシタンのコスメ。
最近、ばらの練り香水を愛用しています。
「香り」として作られたばらの香りはちょっと苦手なのだけど、
これは、懐かしい感じのちいさなアルミ缶のふたを開けると、ふわりとした優しい香り。
コロンのようには香りが長く持続しないけれど、
普段使いに、耳たぶや手首にちょん、と塗れるのがなんだかいいのです。
* *
銀色夏生さんの『つれづれノート13』を読んでいたら、
深いところでうなづいてしまった一文があった。
人生をトランプゲームにたとえたところ。
最初に配られたカードが悪くても、その後配られたカードが悪くても、あきらめずにいて勝つこともあるし、どんなにいいカードが来てても負ける人もいる。
その「勝つ」の解釈を、銀色さんがこんな感じに記していたのが良かったのです。
勝つということは、どんなカードがきても受け止められるようになることじゃないか、それを楽しめるようになること。
私は、そういったことでの勝ち負けの言葉がなんだか苦手。
勝負しているつもりもないのに、周りからそんな判断をされるのは、もっと。
もしも、それがあるとするなら、誰かや世間の基準と比べてのことじゃなく、
自分自身のなかにあるものだと思うから。
先週たまたまつけていたテレビの画面に釘付けになってしまった。
世界遺産を紹介する番組で、その夜はリートフェルトの設計したシュレーダー邸。
月並みな言葉だけれど、胸がどきどきしてしまった。
家具デザイナーであり、かつ建築家としても名の知られた
ヘリット・トーマス・リートフェルトが創ったその家は、
レンガ造りの街並みにはどう見ても異質な建物で、
当時(1924年)周りの人たちにちっとも評価されなかったというのも
なんとなくわかる気がするのですが。
(リートフェルトさんには悪いけれど…)
それにしても、直線と3原色で表現された印象的な外観もさることながら、
今でこそ珍しくはない可動式の扉で、ワンルームが4つの部屋に
独立していく様子はちょっとした魔法のよう。
また、折りたためてスペースを有効に使えるテーブル、
開けたときに角の枠が残らない大きな窓、
限られた空間の使い道を膨らます様々な仕掛けなど、
デザインだけが一人歩きしているのじゃなく、
遊び心や住む人のことを考えられていることが伝わってくる。
クライアントであるシュレーダー夫人と
一緒に考え出されたというインテリア。
角のない窓の、あのなんともいえない空間が生み出す開放感は、
現代であっても本当に素敵だと思う。
番組そのものも音楽やナレーションに落ち着きがあるし、
映像も綺麗で、まだ心に焼き付いているようです。
誕生日にいただいたプレゼントのひとつ。
ずっと欲しかったモナ・ビヨルクのもの!
みどりいろの中でもすきな色合いで、いつも目に入るようにパソコンのそばの壁に飾ってみた。
無機質なお仕事スペースに優しげな色が加わりました。
今年はたくさん更新するぞーと意気込んでいたのに、
なかなか思うようにいかないこの頃。
それでも見に来てくださっている方、
いつもありがとう。