日だまり椅子

そういえば近ごろ空を眺めていない

ずっと続いた暑さからの不調と、なかなかお休みがとれない毎日で
ブログすら文章を書くことから遠のいてしまっていました。
キュウキュウの数か月から抜け出て、深呼吸です。
静かでかつ重くない映画が見たいと思い『めがね』を鑑賞。
『かもめ食堂』と同じ荻上直子監督。
出演者も小林聡美さん、もたいまさこさん、と同じ。
色合いや時間の流れ方も、やはりかもめワールド(?)だけれど、
『かもめ食堂』の方が「どこかにあるかも」と思えるところや、
サチエさんの作る料理、凛とした魅力で私は好きかな…。
でも、なんにもない・なんでもない世界が描かれた今回のもいい。
『めがね』の島は、貸し切りの遊園地みたい。
人のいないスーパーマーケットの特売品のワゴン。
子供たちのいない校庭。車の通らない海沿いの道路。
目がくらむくらい美しい海と空の色。
現実からはかけ離れた、どこにもない場所。
印象に残ったのは、タエコさんが迷って途方に暮れていた道で、
引きずっていた銀色のトランク。
「自分に必要なもの」が入っているはずの重い<かばん>も、
手放してみたら、案外何事もなくやっていけるのかもしれないな、
なんてことを思い、その短いシーンで、
なんだかポッと一瞬心が軽やかになったのでした。
思えば今の気分にぴったりの世界。
それから、いろいろなお誘いを
タエコさんがひとつひとつきっぱりと断るところ。
頑なに映るかもしれないけれど、私はわりと好きだったりします。
気がつけば、空の色が綺麗な季節ですね。

This Post Has 2 Comments

  1. みき より:

    いつの間にか秋ですね。
    この夏は私も体調を崩してしまい、二度も入院を体験
    してしまいました。。。。
    病気になって初めて健康のありがたさをしみじみ感じ
    ました。
    そして何もすることがなくなると病室からみえる狭い
    空を見上げていました。
    自由がない入院生活を体験したからこそ、自由の心地よさ
    もわかる気がします。
    大変だったけど無駄ではなかったできごとでした。
    ゆらさんも体調管理は大変だとは思いますが、無理なさら
    ないように、自分のペースで楽しくすごせるように、と
    思います。
    あの「めがね」の島の人々のように。

  2. ゆら より:

    > みきさん
    大変でしたね。今は大丈夫でしょうか。。
    みきさんが病室から見上げていた空の感じに、とても共感しました。
    ちいさな窓からしか空が見えなくて、
    なんだかすとん、と自分だけ落っこちてしまったようで。
    元気で(それは完ぺきな健康などではなくとも)
    動けることの大切さは知るには、
    ちょっぴりせつない経験だけれど…。
    みきさんの優しい言葉、とても嬉しくて心に沁みました。
    ありがとうございます。
    みきさんもどうかお大事に。

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