日だまり椅子

おじいちゃんとおばあちゃんの世界

あたたかな冬晴れ。
高橋まゆみさんの人形展『故郷からのおくりもの』に出かけてきました。

私はお人形には特別な興味はない方なのですが、
少し前に高橋さんの作品が使われたテレビCMを見かけてからというもの、
なぜだかずっと気になっていました。

作者を調べ、「いつか見られたらいいなぁ」と漠然と思っていたら、
思いがけず近場で開催された展示会。なんだかツイてます。

実物を見るまで、てっきり5~6センチほどのサイズなのかと思っていたら、
一体30センチくらいはあるのでしょうか…。

孫を背負い洗濯物を干すおばあさん。
おばあさんを迎えにいき、手をつないで歩くおじいさんの帰り道。
ちいさな男の子と並んで釣竿をたらすおじいさん。
縁側でスイカを食べる子供たち。

本当にひとつひとつ(ひとりひとり)に独自の時間が流れ、
生きてきた背景があり、そこに生活があることを感じられる。
つい今しがたまで動いていたかのような躍動感と豊かな表情。
そして、どの角度から見ても、隙がないのです。

作品の多くは、お年寄りを描いたものですが、
当たり前のように繰り返される、平凡でささやかな毎日のなか、
自分の役割をしゃんと生きる。

孫や家族に囲まれ、あるいは夫婦ふたりでいたわりあい、
あるいはひとりきりでも。
そこにある切り取られた生活のひとこまから、そんな尊さを感じました。

何気ない光景なのに、ふと涙が出そうになる作品もあったりして。

作者の高橋まゆみさんも会場でお見かけしましたが、
思いがけずお若い、活動的な感じの女性でした。

高橋まゆみさんのHPはこちら

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