日だまり椅子

シュレーダー邸のこと

先週たまたまつけていたテレビの画面に釘付けになってしまった。
世界遺産を紹介する番組で、その夜はリートフェルトの設計したシュレーダー邸。
月並みな言葉だけれど、胸がどきどきしてしまった。

家具デザイナーであり、かつ建築家としても名の知られた
ヘリット・トーマス・リートフェルトが創ったその家は、
レンガ造りの街並みにはどう見ても異質な建物で、
当時(1924年)周りの人たちにちっとも評価されなかったというのも
なんとなくわかる気がするのですが。
(リートフェルトさんには悪いけれど…)

それにしても、直線と3原色で表現された印象的な外観もさることながら、
今でこそ珍しくはない可動式の扉で、ワンルームが4つの部屋に
独立していく様子はちょっとした魔法のよう。

また、折りたためてスペースを有効に使えるテーブル、
開けたときに角の枠が残らない大きな窓、
限られた空間の使い道を膨らます様々な仕掛けなど、
デザインだけが一人歩きしているのじゃなく、
遊び心や住む人のことを考えられていることが伝わってくる。

クライアントであるシュレーダー夫人と
一緒に考え出されたというインテリア。
角のない窓の、あのなんともいえない空間が生み出す開放感は、
現代であっても本当に素敵だと思う。

番組そのものも音楽やナレーションに落ち着きがあるし、
映像も綺麗で、まだ心に焼き付いているようです。

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